【不満4つ】Folio Touch レビュー!iPad用キーボードの最終形?

iPad OSは外部キーボードに加えてマウスやトラックパッドにも対応しています。筆者も普段からiPad Proを持ち歩いているので、トラックパッド付きキーボードケースが欲しいと思っていました。

Apple純正のMagicKeyBoardしか知りませんでしたが、調べてみるともっと安くて良さそうなものがロジクールから販売されていると知り、勢いで買いました。

その名もFolio Touch。Appleの認定を受けた製品で、Apple Store以外では販売されていませんでしたが、11月5日より他のオンラインストアや家電量販店でも販売開始となりました。今のところiPad Pro 11インチ用とiPad Air 第4世代用のみで、iPad Pro12.9インチ用は無いようです。

私が買ったのはiPad Pro 11インチ用ですが、Air用との違いはカメラ穴と電源ボタンのみだと思われるのでほぼ違いはなさそうです。

特徴
  • Smart Connectorでラクラク接続
  • トラックパッド付き
  • 安い

また、無印やAir第3世代・Pro 10.5インチ用の「Combo Touch」も存在します。

今回は実際にFolio Touchを使ってみてわかった、良い点・悪い点をレビューしていきます!

開封

スライドしてオープン

非常にシンプルなパッケージに入っていて、内容物はケースと保証書などの紙のみです。

保証書、簡易な取扱説明書、安全のためのお知らせ

そしてこちらがFolio Touch本体です。

グレーのような色で統一され、中央にlogiのロゴがある以外は非常にシンプルなデザイン。個人的には真っ黒の方が好みですが、これはこれで良いですね。

iPad Proを装着

iPad Proを装着してみました。Surfaceのようなキックスタンドで支える仕組みとなっていて、角度調整が可能です。

Apple Pencil(第二世代)も装着可能です。ピッタリサイズ。

キーボード

MacBookより少しキーストロークの深い「ペチペチ系」キーボード。

筆者は普段ゲーミングキーボードを使用しているので正反対のタイプですが、とても打ちやすくてハマりました。ずっと文字を打っていたい気持ちよさです。なおUS配列のみで、JIS配列はありません。

暗い環境では自動的にバックライトが付き、明るさも調節可能です。

他のキーボードではあまり無い機能なのではないでしょうか。これなら暗いところでも快適に使えますね!

トラックパッド

トラックパッドは実測で54mm×96mm。

個人差があると思いますが筆者は全く問題なく快適に操作できる大きさです。

トラックパッドの上部3分の1程はクリックできない(押し込めない)点に注意が必要ですが、設定で「タップでクリック」をONにすればクリックする必要が無くなるため全く気にしていません。また、スクロール感度も調節できます。

オススメは全てON

Smart Connector対応

まず、さすがApple認定品というだけあって接続がこの上なく簡単です。

USB Type-C端子付近にあるSmart ConnectorによってiPadを装着するだけで自動的にペアリングされるので、外部マウスやキーボードでよくある面倒なBlueTooth接続が必要ありません。なお初回はLogicoolのアプリのインストールを求められ、アップデートはそのアプリ経由で配信されます。

周辺機器を増やすとその充電の手間も増えるのが普通ですが、充電もSmartConnector経由で自動的にされるためFolio Touchなら充電を気にするのは付ける前と変わらずiPad ProのみでOKです。

Amazon等では5000円ほどの安いトラックパッド付きキーボードケースも存在しますが、それらはBlueTooth接続や別途充電が必要なので面倒だろうなと思ってしまいます。

トラックパッド全機能対応

iPad OSで使えるトラックパッドのショートカットジェスチャー操作に全て対応しています。

ショートカットジェスチャー
  • 2本指でスクロール
  • 3本指で上にスワイプしてホール画面
  • 3本指で上にスワイプし止めてタスク(開いているアプリ一覧)画面
  • 3本指で横にスワイプして開いているアプリ切り替え
  • 2本指でクリックして長押しメニュー など

サードパーティー製の場合、ポインターを動かすことは出来ても複数指での操作などに対応していないことがありますが、やはりApple認定品はさすがです。

MacやWindowsのトラックパッド操作に慣れていればほとんどそのままの感覚で使えて、iPad OSの滑らかさも相まって本当に快適で気持ち良いです。

角度調整が大幅に自由

Apple純正Magic KeyboardよりもFolioTouchが優れている点の1つがこれ。Magic Keyboardの場合はノートパソコンスタイルでしか使用できませんが、FolioTouchは様々な形で使うことができます。

①ノートPCスタイル

まずは基本のSurfaceのようなスタイル。

キックスタンドで支えている仕組みなので、かなりの幅の角度調整が可能です。

スライダーを動かせます

Magic Keyboardは角度調整できる幅が小さいので、これは非常に良い点。

②鑑賞スタイル

キーボード部分を後ろに折り曲げることが出来ます。

こうすることでより画面を近くに置くことができ、動画鑑賞などキーボードやトラックパッドをしばらく使わない時に便利です。これもMagic Keyboardにはできません。

さらに、折り曲げると自動的にキーボードやトラックパッドが反応しなくなります。この辺りもよく考えられていると感じます。

③筆記スタイル

キーボードを折り曲げ、さらにキックスタンドも倒せばApple Pencilでの筆記がしやすい角度になります。

ただ、押すと少し弾むので本格的に絵を描くことには向いていないかも知れません。

本体やApple Pencilを保護してくれる

MagicKeyboardはマグネットで装着するだけなので側面は保護されませんが、Folio Touchは側面まで全方向ガッチリ保護してくれます。しかもかなり厚くてしっかりしているため非常に安心感があります。

さらにApple Pencilもフリップによって落ちないように保護できますし、勝手に開くことも防いでくれます。(Apple Pencilがムキ出しになるタイプは持ち運ぶときに落としそうで怖いんですよね…)

このフリップは使用時は後ろ側に折り曲げることができ、磁石でくっつくため邪魔になりません

カメラ部分を見るとかなり分厚いのが分かりますね

細部まで考えられた作りです。

ショートカットキーがある

キーボードの最上列に、Magic Keyboardにはない「ショートカットキー」があり音量操作やロックなどができます。これが物凄く便利。

  • ホーム画面(2度押しで開いているアプリ一覧画面)
  • 明るさダウン
  • 明るさアップ
  • ソフトウェアキーボードON・OFF
  • 検索
  • キーボードのバックライト明るさダウン
  • キーボードのバックライト明るさアップ
  • 巻き戻し
  • 再生・一時停止
  • 早送り
  • 音量ミュート
  • 音量ダウン
  • 音量アップ
  • ロック

トラックパッド+キーボード+ショートカットキーで、iPad Pro本体のボタンや画面に一切触れずに全ての操作を手元で行えます。本当にラクです。

かなりスペースをとる

仕方ないのかも知れませんが、気になったのは奥にスペースを必要とする点です。

キーボードの付いていない一般的なiPad Pro用ケースと比較するとその差は歴然です。キーボード部分とキックスタンドでおよそ30cmほど。かなりスペースをとってしまいます。

カフェなどの狭いテーブル・机でFolio Touchを使っていて、うっかりキックスタンドが机からはみ出て落としそうになったことが何度かありました。

対してMagic Keyboardの場合はキックスタンドがなくiPad Proが浮いているため、キーボード部分だけのスペースだけでOKです。机のギリギリでも置けます。

耐久性にやや疑問

Folio TouchはiPad Proを保護してくれるものの、Folio Touch自体は頑丈さが足りないと思います。

特にキックスタンドがSurfaceのように硬くはないため、どこまで曲げられるのかがよくわかりません。曲げる方向を間違えて力を入れたら壊してしまうのではないかと少し不安です。

装着や開閉が面倒

Folio Touchを装着するとき、iPad Proをはめ込む必要があります。(そのおかげでiPad Proがしっかり保護されます。)

頻繁に付け外ししないのなら何も問題ありませんが、「場合によってiPadケースを使い分ける」人は磁石で簡単にくっつくMagic Keyboardの方が圧倒的にラクです。

また、Folio Touchを開いたり閉じたりするときも少し手間がかかります。フリップを取り、キックスタンドを調整し、キーボード部分を開くという動作が必要です。あまりスマートとは思えません。

重くて厚い

これが一番の悩みどころではないでしょうか。Folio Touchの重さは約655gでiPad Pro11インチと合わせると約1.1kgにもなります。さらに厚さは2cm。かなり厚く感じます。

重さ厚さ
iPad Pro 11インチのみ512g0.6cm
Folio Touch装着1156g2cm
ESRケース装着713g1.1cm
およその値

せっかく薄くて軽いのが魅力の1つであるiPadなのに、ノートPCと同等かそれ以上の重さ・厚さになってしまいます。

まとめ:Folio Touchは買いなのか?

良い点まとめ
  • Smart Connecterで接続が簡単・充電不要(自動)
  • トラックパッドのジェスチャー操作に全て対応
  • 大幅に角度調整ができ、折り曲げて様々なスタイルで使用可能
  • iPad Pro本体を全面保護、フリップ付きでApple Pencilが落ちる心配なし
  • 便利なショートカットキーが多数
  • Magic Keyboardより安い
悪い点まとめ
  • スペースをとる
  • 耐久性に少し疑問
  • 装着・開閉が手間
  • 重くて厚い

Magic Keyboardは税込約3.5万円もしますが、FolioTouchは約1.7万~1.9万円で買える上に、Magic Keyboardよりも優れている点(角度調整やショートカットキーなど)がたくさんあります(価格はいずれも2020年10月31日時点)

結論として、iPad Pro用にトラックパッド付きキーボードケースが欲しいなら非常にオススメです!

特にブログを書いたり本格的な編集ソフトを使用する場合はトラックパッドが非常に便利ですし、キーボードの打ち心地が良く長文のタイピングも快適です。

ただしiPadの持ち運びやすさを損なうため、「本当にトラックパッドやキーボードが必要なのか」をよく考えることをオススメします。

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