大満足!FreeBuds Proレビュー。優秀なAndroid版AirPods Pro

ファーウェイ・ジャパンが11月20日に正式発売した新作の完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds Pro」を早速購入したので開封レビューしていきます!

FreeBuds Proの特徴
  • シーン検出機能付き・最大40dbの強力なノイズキャンセリング
  • 外部音取り込みモード
  • ワイヤレス充電対応・簡単ペアリング・2台同時接続等、優れた使い勝手

FreeBudsシリーズのイヤホンでは最も高価。「Pro」という名前からも力の入れようが伺えます。

中国で大人気という噂の待ち望んでいた製品。実際に使ってみてその実力が分かりました。これは日本でも大人気となる予感…!!

レビューするのグローバル版です。国内版との違いは基本的にありません。

コンパクトで可愛らしいデザイン

シンプルな箱です。金文字はカッコいい。

FreeBuds Pro本体の他、付属品は充電ケーブル(Type C↔Type A)や日本語対応の説明書・保証書類、イヤーピースです。なお今回はホワイトを購入。

本体(ケース)を取り巻くようにケーブルが入っているなど、出来るだけコンパクトにまとめられている梱包と感じました。

充電ケースは全体的に光沢感のある仕上がり。ヒンジ部分はテカテカの銀色で、HUAWEIロゴが輝いています。中々カッコいい…

ちょうど手のひらに収まるサイズです。高さ70 mm×幅51.3 mm×奥行24.6 mm。横長でかなり丸みを帯びている形状。ポケットにもすんなり入る程度の厚みです。

正面には特に何もなく、右側面に機能ボタンがあります。

底面にはUSB Type-C充電端子とバッテリーインジケータがあります。

micro USBではなく当然のようにType-Cなのは、Androidスマホとケーブルを共用できて嬉しいところ。

内側にペアリング状態を示すインジケータがあります

いかがでしょう。この姿だとAirPods Proに似ていますよね。

イヤホン本体を取り出してみました。非常に小さくて可愛らしいです。

高さ26 mm×幅29.6 mm×奥行21.7 mm、約6.1gと小型&軽量。

黒丸の部分は装着検知センサー。柄の部分にはHUAWEIのロゴが刻まれています。

AirPods Proは耳に入れる部分から滑らかに柄の部分が伸びていますが、FreeBuds Proは柄の部分にくっついている感じ。ですのでそれほど似ているとは思いません。

全部合わせて約72グラムです。

豊富なカラーバリエーション!

カラバリは今回購入したセラミックホワイト以外にもシルバーフロストとカーボンブラックの計3色があります。

特にシルバーが非常に人気で世界的に品薄状態です。

超スムーズなペアリング

Kirin A1チップ搭載のため、EMUI10.1以上のHuaweiスマホでは非常に簡単に接続できます。

さすがHUAWEI製品同士といった便利さ

HUAWEI P40 ProのBluetoothがオンの状態でFreeBuds Proのフタを開けると、ポップアップ表示が出ました。次回以降もフタを開けるとポップアップ表示が出て、充電ケースやイヤホン本体(右・左)のバッテリー残量も確認可能です。これは便利。

非対応スマホの場合は機能ボタンを2秒長押しして手動で設定します。こちらも2回目以降はフタを開けるだけで接続可能。

接続するだけでそのまま使っていくことはできますが、詳細な設定は「HUAWEI AI Life」をインストールして行います。

AI LifeはAndroidのみ対応です。また、現在Google Play ストア版のAI Lifeには非対応の模様です。HUAWEI AppGallery経由でインストールするか、クイックスタートガイドに記載のQRコードを読み取り直接Apkファイルをダウンロードする必要があります。これは少しハードルが高いですね。

見やすいよう横に並べています。

このアプリを使えばEMUI10.1以上のスマホでなくても詳細な電池残量を確認できます。とても見やすいアプリ画面。初回はイヤホンの更新がありました。

装着感は?適合度テストがスゴい

イヤーチップ(イヤーピース)はL・M・Sの3サイズが用意されています。

なんとこのFreeBuds Pro、AI Lifeアプリで「イヤーチップの適合度テスト」なるものが使えるんです!AirPods Pro以外ではほぼ見かけない、珍しい機能なのではないでしょうか。

まずはMサイズのイヤーチップを着けてテストしてみました。

すると、結果は両耳とも適合していないとのこと。自分でも確かにちょっと大きすぎるな…と感じます。

そこでSサイズに替えてみたところ、見事「適合」となりました。やっぱり筆者は耳が小さい方だったんですね。

自分の感覚だけでは合っているかどうか不安でも、このテストがあることで安心して自分に合ったイヤーチップを着けることが出来るので本当に良い機能だと思います!

人によっては左右で耳の大きさが違う場合もありますが、この機能によって最適なイヤーチップを選ぶことでより良い音質・快適なノイキャン体験をサポートしてくれます。

装着感としては非常に快適。元々カナル型の圧迫感が苦手だったのですが、FreeBuds Proは軽量で小さいため疲れを感じにくいです。

「適合」状態であれば歩いたり走ったり、首を大きく振ったりしても落ちる気配がありません。

業界最強レベルのノイキャン

FreeBudsの目玉機能であるアクティブノイズキャンセリング(ANC)は、なんと最大40dB!3万円のAirPods Proを凌ぐ性能です。

実際に街中や車内でノイキャンを試してみました。この日は強い雨が降っていたのですが、FreeBuds Proを着けた瞬間サーッと音が消え、静寂に包まれました。人の大きな話し声や近くの車の走行音は若干聞こえるものの、音楽を流せば外部の音はほぼ聞こえません

さすがに近くの車の走行音まで聞こえなくなると危険すぎますからね。

しばらく音楽を聴いた後、FreeBuds Proを外すとゴォォォ…という騒がしさにびっくり。こんなにうるさかったのか…とノイキャン性能の強力さを実感しました。これはもう感動。

シーン別ANC

また、ノイキャンモードはシーン別に強さが3段階あり、シーンを検出して自動で強さを切り替える「ダイナミック」モードも搭載。

「ダイナミック」で使っていたところ、先述の雨の降る日の街中や車内は自動で「ウルトラ」モードになっていました。今は家電の微弱なノイズがある状態で記事を作成しながら使っていますが、しっかり「くつろぎ」になっています。

比較的静かな場所でノイキャンがあまりにも強いと「サー」というホワイトノイズが発生するので、適切な強さに調整してくれるダイナミックモードはめちゃ便利!シーン検出精度も正確ですし、基本的にダイナミックのままで良いと思います。

ノイキャンで酔う体質の場合は「くつろぎ」にすれば圧迫感が軽減されるのではないでしょうか。手動で強さを調整できることで人それぞれに合わせられるので良いポイント。

音質は…

FreeBuds Proは11mmのダイナミックドライバーを搭載しています。

ちなみに開口部はこんな感じ。

よく見ると耳垢が開口部に付着しないようにイヤーチップが工夫されていますね。

しばらく音楽を聴いてみたところ、明らかに低音の重厚感があり迫力があります。解像感も高い。

ですが、より安いFreeBuds 3を初めて試した時のような驚くような高音質ではありませんでした。なんでだろうと思ったら、FreeBuds 3のダイナミックドライバーは14mmでProより大きいんですね。Proで小さくなったのはイヤホン本体の小型化の影響でしょうか。

音質だけ考えるとFreeBuds 3の方が優れていると感じますが、FreeBuds Proもほとんどの人にとって問題ない音質だと思いますし私も不満なく聴いています。

コーデック不明

コーデックがどこにも書いていないのですが、SBCとAACに対応していることは確認できました。Qualcomm Apt-Xには非対応のようですが、動画視聴でも遅延は気になりません。なおBluetoothバージョンは5.2です。

快適な操作性

FreeBuds Proは柄の部分をつまむことでコントロールできます。押すとしっかりしたクリック感。

このタイプの操作方法は初めてなのですが、タッチセンサー系と違って誤操作することがほとんどありません。モードの切り替えや再生・一時停止、曲送り・曲戻しだけでなく音量操作まで出来るのはポイント高いですね。さらに電話応答・拒否も出来るので、本当に耳元で全部の操作ができちゃいます!

音量操作のコツ

「スワイプして音量操作」は最初は上手くいかなかったのですが、どうやら音楽や動画再生時のみ反応するようです。親指で後ろ側を支え、人差し指で前側をスワイプします。反応すると電子音が。感度は良好、使いやすいです。

この操作のみ物理的に押し込まなくても反応するので、誤操作が起きることもあるかも知れません。

カスタマイズ性は低い

多くの完全ワイヤレスイヤホンはショートカットを自分でカスタマイズできるのですが、FreeBuds Proは「長押し(左右それぞれ)をモード切替と音声アシスタントのどちらかにするか」しか設定できません。

これ以外は変更できない

私としては問題ありませんが、今後アップデートでもっとカスタマイズ出来るようになったらより良いですね。

便利機能が満載

ワイヤレス充電に対応

HUAWEI P40 Proでワイヤレス充電

2Wのワイヤレス充電に対応しています。ワイヤレス給電(ワイヤレス逆充電、ワイヤレスリバースチャージ)機能付きのスマホから充電することも可能。iPhone×AirPods Proにはできない便利機能です。

これで私の普段使いのガジェットは全てワイヤレス充電に対応したので、これを機にワイヤレス充電に移行しようかと考えています!

外部音取り込み

ノイキャンと共に最近流行り(?)の外部音取り込み機能も対応。

FreeBuds Proを付けたままでもスムーズに人と会話できます。柄の部分を長押しして切り替えられるので実用的。特にレジでの会計時に便利そうですが、人と話すときはイヤホンを外した方が印象的には良いと思います。

試してみたところ、結構大きく外部音が聞こえました。ただ、騒がしい場所では騒音も取り込まれてしまうので聞きにくいです。

装着検出

耳から外すと自動で一時停止、再度装着すると自動で再開する装着検出機能が使えます。かなり反応が速い。

この機能、FreeBuds 3の時は対応するEMUI搭載スマホでしか利用できなかったのですが、FreeBuds ProはHUAWEI以外のAndroidスマホやiOS端末でも使えます。私にとってはもう無いと困るレベルの機能です。

デュアルデバイス同時接続

普通のBluetoothイヤホンは同時に1台までしか接続できないのが当たり前ですが、FreeBuds Proは2台同時接続に対応しています。例えばタブレットで映画を見ながらスマホに着信が入ってもそのままFreeBuds Proを使えるというワケ。

当初「試してみましたが上手くいきません」と書いていましたが、その後成功しました!やり方は簡単、まず片方のデバイスに接続してからケースの機能ボタンを3秒ほど長押しするだけ。そうすれば他のデバイスのBluetooth設定画面に表示されるので接続可能になります。

2回目以降はフタを開けるだけで2台両方に自動接続されます。

使う前は別にいらない機能かな、と思っていましたが使ってみたら便利さを実感しました。家ではiPadで動画視聴をし外ではスマホで音楽を聴くという使い方をしていますが、いちいち手動で接続しなおす必要が無いので快適です!

最大30時間再生の電池持ち

イヤホン単体充電ケース込み
ノイキャンOFF7時間再生
2.5時間通話
30時間再生
ノイキャンON4.5時間再生
3.5時間通話
20時間再生
16時間通話
公称されているおよその最大値

ノイキャンON時とOFF時で大きく差があるようですが、十分な電池持ち。ノイキャンONで1時間音楽再生したところイヤホン本体のバッテリーは20%減ったので、大体公称値どおりですね。

充電ケース込みで最大100時間などという電池持ちを誇るイヤホンも存在しますが、そうなるとケースが大きく重くなるため、FreeBuds Proはコンパクトさとバッテリー持ちのバランスがとれていると思います。

欠点

iOS端末では専用アプリが使えない

AI LifeアプリがAndroidのみ対応のため、iPhone・iPadでは使えない機能が存在します。

  • アップデート
  • ショートカットのカスタマイズ
  • イヤーチップ適合度のテスト
  • 詳細な電池残量確認

などです。しかしノイキャン・外部音取り込みの切り替えはイヤホン本体で操作できますし、電池残量もステータスバーのアイコンや充電ケースのインジケータで確認できるのであまり困ることはないのではないかと思います。※ノイキャンは強さを自動で切り替えてくれる「ダイナミック」固定となります。

AirPodsシリーズもAndroidでは全ての機能が使えるわけではないので、仕方ない部分です。

デバイス検索には非対応

どこかに忘れたときに便利なデバイス検索機能(マップに表示)には非対応のようです。

取り出しにくい?→コツがある

FreeBuds 3も充電ケースからイヤホン本体を取り出しにくいと感じたのですが、FreeBuds Proも同様でした。しかし、コツが存在しHUAWEIも公式に案内しています。

それは親指で押してから取り出すというもの。

柄の部分をつまむのではなく、丸い部分を親指でクイッと押すことで簡単に取り出せるようになります。

まとめ

良い点
  • 小型・軽量、可愛らしいデザイン
  • 強力ノイキャン・シーン検出
  • イヤーチップ適合度テストでより良い音質、ノイキャンをサポート
  • ワイヤレス充電、外部音取り込み、2台同時接続など充実した便利機能
  • 最大30時間のバッテリー持ち
  • EMUI10.1以上のスマホなら接続が超簡単
良くない点
  • iOS端末では全ての機能が使えず、AndroidでもAppGalleryか直接Apkでしか対応版AI Lifeをインストールできない
  • 価格に対して音質はそれほど良くない
  • 操作のカスタマイズ性が低い
  • コーデックの記載なし、Apt-X非対応

FreeBuds Proは紹介した通りかなり利便性が高いので、音質に期待して買うよりはノイキャンや操作性などの使いやすさ重視で選ぶイヤホンだと感じます。

AirPods Proと同等以上の利便性やノイキャン性能を誇りながらも約2.5万円という価格なら安い方ではないでしょうか。(Amazonではもっと安くなっています。)

EMUI10.1以上のHUAWEIスマホユーザーはFreeBuds Pro以上のノイキャン性能・利便性を持つ完全ワイヤレスイヤホンは存在しないので非常にオススメです。

Huaweiに限らずAndroidユーザーにとってはデザインや使い勝手という観点から「Android版AirPods Pro」と言えるほど便利に使うことができます

私は特にノイキャンや装着感、2台同時接続にめちゃくちゃ満足して使っています!何気なく購入したのですが、購入して良かったです。以上、参考になれば幸いです。

カラー(白・シルバー・黒)はリンク先で変更できます。

  • スペック情報・説明画像:HUAWEI

コメント

タイトルとURLをコピーしました